大洪水後

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歴史の流れ その4

ノア契約

アダム契約は無条件契約なので、人間が悪霊と雑婚するというような失敗を犯したにもかかわらず、継続しています(大洪水というさばきは招きましたが、効力自体は取り消されていません)。それどころか、神さまは、アダム契約に加えて新たな契約(ノア契約)を用意なさいました(創世記9:1-17)。

その内容を要約すると、 このノア契約も、人間の側がいかに失敗したとしても継続される無条件契約です。人間に守るように命じた命令はありますが、それが約束(二度と全世界を覆うような大洪水で人類を滅ぼさない)の交換条件になってはいません。よって、たとえ人間がこれらの命令に反したとしても、神さまの約束は今も有効です。

人類みな兄弟

ノアの3人の息子たち、セム、ハム、ヤペテから、再び人類が世界に増え広がっていきました。

ちなみに、後のユダヤ人はセム系の民族です。日本人など東アジアの諸民族が何系かは、聖書からは分かりませんが、ヤペテ族は最も広く世界に拡散していきましたから、その末裔かも知れません。

もちろん、ハムの子カナンがノアに呪われた記事(創世記9:20-27)を用いて、アフリカ系の肌の黒い人々が呪われた人種だと考えるのは間違いです(カナンの子孫カナン人はパレスチナに住みました)。

バベルの塔事件

世界中に広がるようにという神さまの命令に反して、ある人々はシヌアルの地(後のバビロン)に集まって都市を造り、そこに高い塔を造って天に届こうとしました。これは、従うべき神さまの存在を否定し、自分が神になって好き勝手に生きようとする罪の性質の表れです。

「さて、全地は一つのことば、一つの話しことばであった。そのころ、人々は東のほうから移動して来て、シヌアルの地に平地を見つけ、そこに定住した。彼らは互いに言った。「さあ、れんがを作ってよく焼こう。」彼らは石の代わりにれんがを用い、粘土の代わりに瀝青を用いた。そのうちに彼らは言うようになった。「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから」(創世記11:1-4)

ニムロデ

バベルの塔事件の中心人物は、創世記10:8-12に登場するニムロデだと考えられています。彼は自分を神格化して(ニムロデを、後のバビロンの主神マルドゥクと同一視する人々がいます)、天に届くための塔を建設しました。異教、偶像礼拝の始まりです。なお、聖書の中で「バビロン」という言葉は、単に都市や国を指すだけでなく、異教や偶像礼拝の象徴となりました。

「クシュはニムロデを生んだ。ニムロデは地上で最初の権力者となった。彼は【主】のおかげで、力ある猟師になったので、「【主】のおかげで、力ある猟師ニムロデのようだ」と言われるようになった。彼の王国の初めは、バベル、エレク、アカデであって、みな、シヌアルの地にあった。その地から彼は、アシュルに進出し、ニネベ、レホボテ・イル、ケラフ、およびニネベとケラフとの間のレセンを建てた。それは大きな町であった」(創世記10:8-12)
ここで「主のおかげで」と訳されている言葉は、直訳すると「主の顔の前に」で、「主に逆らって」という否定的なニュアンスを持ちます。

言葉の混乱

そこで神さまは、人々の言葉を乱します(それまでは、全人類がヘブル語を話していました)。たくさんの国語が生まれ、意思の疎通が難しくなってしまった人々は、バベルにだけ固まって生きていくことができなくなってしまいました。こうして、また人類は世界に広がり始めました(創世記11:5-9)。
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