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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

無条件の自信

(2008年6月8日)

あるお父さんは、家庭でも職場でも、とても自信に満ちあふれていました。ところが、ある時を境に、精神的にどんどん弱っていき、ついにうつ病と診断されてしまいました。その「ある時」とは、定年退職の日です。

その日、お父さんが最後の勤めを終えて帰宅すると、玄関先に、奥さんや長男、そのお嫁さんや孫たちがずらりと勢揃いして、お父さんを迎えました。そして、お母さんが代表して口上を述べます。

「お父さん。今まで本当にご苦労さまでした。お父さんが一生懸命に働いてくれたおかげで、私たちは安心して生活することができました。本当にありがとうございました」。そして、一同、深々と頭を下げました。

とても感動的な場面です。しかし、これがお父さんの心に大きなショックを与えたのです。実は、お母さんも他の家族も、そんなことはまったく口に出していないし、思ってもいないのですが、お父さんには、こんな空耳が聞こえたのでした。

「でも、今日であなたは定年退職。これまであなたが務めてきた一家の大黒柱の働きは、今後はこの息子が立派に果たしてくれます。ですからお父さん、安心して、いつ死んでいただいても結構です」。

お父さんは家族にとって大切な存在でした。しかし、それはお父さんがバリバリ働いて、家族を養ってやっているからです。だから、もう経済的に家族を養えなくなったら、お父さんの居場所は家庭の中にない……とお父さんは思いこんでいたのでした。

でも、家族はそんなことを思っていません。お父さんは、お金を稼ぐから大切なのではなく、お父さんがお父さんだからです。たとえさらに年を取って寝たきりになったとしても、やっぱりお父さんは家族にとって宝物なのです。お父さんは、そのことを知る必要があります。

イエスさまも、あなたを無条件で愛してくださっています。何か良い性格だから、あるいは立派なことができるから、すごい業績を上げたから、だから大切になさるのではありません。

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