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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

霊の栄養士

(2008年7月27日)

カナダでのお話です。

一人のエスキモーの男が、時々町にやって来ました。そして、闘犬を見せて、町の男衆とどの犬が勝つか賭けをしていました。ところが、不思議なことに、いつもエスキモーが賭けに勝つのでした。彼は白黒2匹の犬を戦わせていたのですが、彼が「白が勝つ」と言えば必ず白犬が勝ち、「黒が勝つ」と言えば必ず黒犬が勝つのです。

彼の友だちが不思議に思い、どうして勝つ犬を正確に予言できるのかと尋ねました。すると彼はこう答えたのです。

「なぁに、簡単なことさ。たとえば、わしが白い犬を勝たせたいとするわな。そうしたら、黒犬の奴にしばらく餌をやらなきゃあいいんだ」。

私たちクリスチャンの中にも2匹の犬がいます(犬にたとえるのは、余りにも不謹慎ですが)。すなわち、イエス・キリストを信じた時に新しく生まれた霊と、神さまに背を向けていた古い性質(肉)です。古い自分は、十字架によってもはや死んだはずなのに、時々ゾンビのように頭をもたげては、私たちを支配し、罪を犯させ、イエスさまの恵みを忘れさせ、喜びを奪い取ろうとしています。クリスチャンの内なる戦いは、この2つの性質の間の戦いです。

あなたはどちらの「犬」に餌をより多く与えていますか? それによって内なる戦いの勝負が決まります。クリスチャンに礼拝出席、聖書研究、祈り、交わりなどが勧められているのも、すべてはこのためです。そればかりでなく、あなたが何を見、何を読み、何を聞き、何に触れ、どんな環境に自分を置くか、あるいはあなたがどんな言葉を口にするか、どんな幻を描くか……これらはすべて「犬の餌」になります。

もう一度ご自分の生活を振り返り、神の子としての新しいあなた、すなわち本物のあなた(古いあなたは死にました!)を育てるような時間をたくさん設けてあげてください。自分のための、霊の栄養士になりましょう。

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