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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

イエスさまの腕

(2008年8月31日)

第二次世界大戦でのドイツ軍の爆撃で、イギリス各地の町々が大変な被害を受けました。戦後、ドイツの青年たちがイギリスを訪れ、自分たちの軍隊が破壊してしまった町の復興を手伝うことにしました。

青年たちがある町に到着すると、その町の教会の前に公園があり、そこにイエス・キリストの像が建っていたのですが、それが爆撃のためにばらばらになって横たわっていました。町の人たちは家や橋などの修復で手一杯で、教会の像を修復する余裕などなかったのです。そこで、彼らは、まずこの像を修復することにしました。

彼らは爆弾で砕け散った破片を集め、根気よくイエス像を組み立てていきました。ところが、彼らがどんなに頑張っても、両腕の部分を組み立てることが出来ません。あまりにひどく破壊されて粉々になっていたためでした。彼らは考えました。「どうしようか……」。

その公園を訪れると、今も腕のないイエスの像が建っています。そして、その像の台座にはこう書かれたプレートが埋め込んであるそうです。

「このイエスさまには腕がありません。だから、あなたがイエスさまの腕になってください」。

教会はキリストの体だと聖書は言っています。そして、私たちは各器官なのだと。キリストの腕、また体になるとは……あなたにとってどういうことでしょうか?

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