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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

負けて騒がれた力士

(2009年1月25日)

先週、双葉山の70連勝を阻止した安藝ノ海について書きましたが、ついでに「負けて騒がれた力士」である双葉山についても調べてみました。

まず驚いたのは、昭和14年の春場所で69連勝が止まって以降、7回も優勝しているということです。初優勝した昭和11年夏場所から12回目の優勝である昭和18年夏場所までに、優勝を逃したのはわずか3場所。

当時は春夏の年二場所制でしたが、現在のような年六場所制だったら、いったいどれだけ勝ったのでしょうね。

しかも、さらに調べると、双葉山はハンディキャップを抱えていたということが分かりました。5歳の時、川で遊んでいたときに、流れてきた草の茎で右目を傷つけ、それが元で失明してしまったとのこと。

格闘技において隻眼というのは、かなりのハンデになると思います。が、そのことを知っている相手力士は、それでも勝てませんでした。双葉山は言います。「眼にたよらず、全身で、心で相撲を取ったのだ」。

さらに別の資料では、片手の小指が失われていたとも言われます。「まわしは小指で取る」と言われるように、これもかなりのハンデになったはずです。

あきらめて当然というような苦しい状況の中でも、なおも精進し続けるとき、人は大きな働きをすることができます。まして、全能の神が共にいるあなたに、越えられない山があるでしょうか。

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