(2009年5月31日)
戦国三英傑が読んだと言われる川柳があります。実際は江戸時代後期に、平戸藩主の松浦静山が書いたものですが、三英傑の性格をよく表すものとして有名になりました。まずは織田信長の句。鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす彼の激しい気性がよく表れていますね。次は豊臣秀吉の句。
鳴かぬなら 鳴かしてみしょう ほととぎす天下統一を果たした、自信家の彼らしい句です。そして、徳川家康。
鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす時が来るのをじっと耐えて待ち続け、ついに幕府を開いた彼の忍耐部会性質をよく表していますね。
鳴かぬなら 私が鳴きましょ ほーほけきょこれは欽ちゃんこと萩本欽一さんの句だそうです。
鳴かぬなら 鳴かぬもまたよし ほととぎす皆さん。自由でありたいですね。神さま以外の何ものにもとらわれず、代わりに本当にこだわらなければならないこと、苦しまなければならないこと、悩まなければならないことに意識と力を向けることができたら、どんなに楽で、そして豊かな生き方ができるでしょうか。