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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

ありがとうを忘れることは

(2009年8月16日)

昔、北米のミシガン湖で船が沈没しました。その時、その船に乗っていた一人の大学生が23人を救出し、自分は力尽きてしまいました。

それから数十年の歳月が流れました。トーレーという牧師が、ロサンジェルスでの集会でこの青年のことを例話に用いました。すると驚いたことに、死んだと思われていたこの青年が、奇跡的に救出されて生存していたことが判明します。というのは、その青年(だった老人)がその集会に出席していたからです。

集会が終わって、トーレー牧師はこの英雄にインタビューをしました。「あの事故で、最も心に残っているのはどんなことですか?」

すると、彼は目を落とし、低い声でこう言いました。「助けられた人の中で、ただの一人もありがとうと言わなかったことです」。

10人の病人がいやされて、感謝するためにイエスさまのところに帰ってきたのはたった一人でした。私たちを神の子にするために、身代わりに命を捨ててくださったイエスさま。私たちの祈りを聞いてくださるイエスさま。でも、何と私たちは感謝が少ないことでしょうか。

祈りが聞かれることは素晴らしいことですが、それについて感謝を忘れるということは、喜びを半分受け取り損ねるのと一緒なんですよね。

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