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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

天下の名奉行

(2009年11月22日)

「予の顔、見忘れたか?」 カーン!
「この紋所が目に入らぬか!」 カカーン!
「この金さんの桜吹雪、見忘れたたぁ言わせねぇぞ!」 カカカカーン!

人気の時代劇には、毎回同じパターンが出てきます。陰で悪事を働く大悪党どもを、現役将軍だの、先の副将軍だの、町奉行だのという権威者が痛快に裁くシーンは、なんだか胸がすっとします。まあ、現実にはそんなのあり得ないと思うからこそ、せめてドラマの中にそれを求めるのかもしれません。この世は矛盾に満ちています。

しかし、黙示録などを見ると、最後にはイエスさまがこの世のすべての悪を裁いてくださると書かれています。「このイエっさんの釘のあと、見忘れたたぁ言わせねぇぞ!」と、たんかをお切りになるかどうかは知りませんが、胸のすくような「おさばき」を期待することができます。

でも、水戸黄門などを見て痛快に思うのは、自分を悪人グループの外に置いているからなのですよね。「神がいるならなぜこんな悪が世の中にあるのか。なぜ神は、すぐに悪を取り除かないのか」と、そう言う私は、間違いなく自分を悪人ではないと考えています。

神さまはいつでも「聖霊印の紋所」を突きつけることができるのですが、今は待っておられるのです。私やあなたが自首して、罪の赦しを求めることを。そして、神さまの子どもとして再出発することを。

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