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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

息子の絵

(2010年1月3日)

英国の資産家であるフィジラルド氏は、後継者であるたった一人の息子を亡くしてしまいました。もちろんフィジラルド氏の悲しみは大変なものでした。

そして、やがてフィジラルド氏本人もこの世を去りました。彼は有名な画家の絵をたくさん所蔵しており、自分が死んだらそれをすべて売却するよう遺言していました。フィジラルド氏の死後に行なわれたオークションでは、たくさんの人々が名画を求めて集まってきました。

オークションに先立って、弁護士が氏の遺言書を朗読しました。それは「死んだ一人息子を描いた絵を、最初にオークションにかけるように」というものでした。ただその絵は誰が描いたものか分からず、作品としてもあまり質の良いものではなかったのです。そこで、誰も買い手が付きません。

いえ、1人だけいました。おずおずと手を挙げたのはフィジラルド家の召使いの一人でした。この年老いた召使いは、フィジラルド氏の息子のことをとてもかわいがった人です。そこで、大好きだった坊ちゃんの思い出にと、なけなしのお金をはたいてこの絵を手に入れようとしたのでした。他に名乗り出る人がいなかったので、すぐに絵は召使いのものと決まりました。

すると、弁護士が遺言書の続きを読み上げました。「息子の肖像画を買った人に、残りすべての絵を無償で贈与する」。

このように、イエス・キリストを手に入れた人、すなわちイエスさまを信じて受け入れた人は、神さまの祝福のすべてを譲り受けるのです。

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