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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

チューニングは大事です

(2010年1月17日)

私が、東京の母教会で伝道師をしていた頃の話です。念願の新会堂ができて、そちらに引っ越しすることになりました。

教会員の皆さんが一致協力して荷物を運んだのですが、さすがにグランドピアノだけはプロの運送屋さんに運んでもらいました。初めて見ましたが、グランドピアノはいったんばらばらに分解してから運ぶのですね。当然音が狂ってしまいますので、さっそく調律をお願いしました。

調律が終わって、調律師さんが面白いものを見せてくださいました。それは、ピアノ本体の中に入っていたものです。鉛筆2本、ギターのピック2枚、それにどういうわけかドライバーが1本に、何に使うのか分からない短いスチールの板が1本。「どうりで弾きにくいわけだわ」と、奏楽者の一人もあきれていらっしゃいました。それにしても、どうしてそんなものが入り込んだものやら。

私たちの生活にも調律が必要です。それは日々の悔い改めです。大きな罪を犯しているわけではない。しかし、時々神さまとの関係の調和が微妙に狂っていないかチェックし、修正する必要があるのです。そうでないと、どことなくチューニングの狂ったピアノのように、気持ちが悪い信仰生活になります。

もちろん、時にはドライバーや鉛筆を取り除くように、大幅に生活を変える必要があるかもしれません。

ピアノの調律以上に、生活の調律には手間がかかります。しかし、その後には必ず美しい音色があなたを待っています。

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