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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

太陽の石

(2010年4月18日)

探検家がオーストラリア大陸の真ん中で、きらきらと虹色に輝くとても美しい石を見つけました。あまりにもその石が美しいので、大切に箱の中にしまって持ち帰ることにしました。

家に帰った探検家は、その石を入れた箱を倉庫に持っていきました。その倉庫には、これまでの探検で手に入れた様々な珍しいもの、美しいものが保管してあります。その美しい石を入れた箱は、一番奥の、象牙の置物の隣に置かれました。

しばらくたって、探検家は宝物の倉庫を掃除することにしました。棚や宝物に降りた細かいほこりを丹念にふき取っているうちに、あのオーストラリアで拾ってきた宝石の箱に目が留まりました。その箱を開けてみて、探検家はびっくりしました。あの美しかった虹色の宝石は灰色にくすみ、まったくその光を失っていたのです。

彼は石を手に取って、ごしごしと磨き上げました。しかし、相変わらずの灰色です。「なんということだ!」 彼は苦々しくつぶやくと、その石を庭の隅に捨ててしまうことにしました。

探検家が石を庭に捨てようとした瞬間、その灰色の石は再び虹色に輝いていました。彼はその石をもう一度暗い部屋の中に持ち込みました。すると、またも石は光を失いました。外に出すと虹色に輝きます。そうです。この石は、太陽の光を反射して、あのように美しく輝いていたのです。

私たちもこの石と同じではありませんか? 「義の太陽」であるイエスさま抜きの人生は空しく、光を失っています。しかし、イエスさまと共にある人生は、私たちのものではない、天来の光に満ちあふれます。

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