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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

キリストの証人

(2010年4月25日)

死海という湖をご存知でしょう。実はこの湖、世界で最も低い土地にあります。海水面よりも低いため、何本かの川から水が入ってくるのですが、外に水が出ていきません。ただ、蒸発していくだけです。そのため、長い間に川の水に含まれる微量の塩分がたまって、濃い塩の湖になりました。死海は、その名の通り、河口付近を除いては動植物の住めない死の海です。

神の民が、自分の祝福のことしか考えず、全人類に示された神の愛を他の人々に伝えないならば、死海と同じようにかえって祝福を失っていきます。神さまの約束された、喜びと平安と奇跡に満ち満ちた人生を自分のものにする秘訣の一つは、「伝道」です。

伝道というとあなたは何を思い浮かべますか? 特別伝道集会で講師が涙ながらにメッセージを語る場面でしょうか。「四つの法則」などの伝道小冊子を片手に人々の家を訪問する人でしょうか。それももちろん伝道ですが、これらは専門的に訓練を受けなければできません。機会があれば、あなたも個人伝道や説教の訓練を受けるとよいでしょう。しかし、このようなものだけが伝道ではありません。

伝道の基本は「証し」です。証しというと、教会の集会でみんなの前に立って、ドラマチックで感動的な話をしたり、自分の成功談を話したりすることだと誤解してはなりません。証しという言葉は、裁判での証言を意味しています。自分が見たこと、聞いたことを、そのまま語るのが証言ですね。別にドラマチックである必要はありませんし、ドラマチックにするために嘘や誇張が入っていれば、むしろ問題です。

証しは、あなたを変えてくださったキリストとそのみわざを他の人に紹介することです。証しならば、全てのクリスチャンができるはずです。

キリストはあなたに何をしてくださいましたか? また、今何をしてくださっていますか? それを他の人に伝えるだけです。たとえば、
  • イエスさまのおかげで、私は死んでも天国に行けると知ったんですよ。もちろん死ぬのは今でも嫌だけれど、死んだらどうしようかとくよくよ悩まなくなりました。
  • キリストがこんな私を赦してくださいました。だから、私はもう自分をいじめて落ち込むのはやめにしました。
  • どうしても許せない人がいて、それで自分も苦しい思いをしていましたが、イエスさまに自分の罪を赦していただいたことを知ったら、なんだか昔その人に言われたことはどうでも良くなりました。
……というふうに。

また、あなたがクリスチャンとして堂々と生きることも、すばらしい証しになります。私は、大学で寮生活をしていましたが、1年生のあいさつの時、友人のひとりが「私はクリスチャンです」と堂々と自己紹介したことがきっかけで、教会に行くようになりました。日曜ごとにドレスアップし、にこにこしながら教会に出かけるおばあさんの姿を見て、自分も教会に連れていってくれと頼んだ隣家のおばあさんもいます。そして、洗礼を受けるということは、非常に効果的な証しになります。

あなたには、どんな証しができそうですか? いつチャンスが来てもいいように、いくつかのパターンの話を準備しておくといいでしょう。

「あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでもいつでも弁明できる用意をしていなさい。」(第1ペテロ3:15)。

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