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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

迫害史の一コマ

(2010年12月5日)

ローマ皇帝マルクス・アウレリウス(在位:AD161年〜180年)治世下の迫害は、熾烈を極めました。皇帝は、自らの像を神殿に安置し、国民にこの像を拝むように強要しました。ある時、この像に頭を下げなかった40人のクリスチャンが逮捕され、皇帝の前に引き出されました。

「着物を脱いで丸裸になれ!」皇帝は命じました。40人の信者たちは着物を脱ぎました。「さあ、おまえたちの信じているナザレ人の神に対する信仰を捨て、我が像を拝む気持ちが起こるまで、向こうの凍った湖の上に立っておれ!」

40人の裸の男たちは、冬の夜、吹きすさぶ冷たい風の中を湖に向かって進んでいきました。彼らは、氷の上に立つと声を上げて歌いました。「キリストよ。40人の者があなたのために格闘するため参りました。あなたのために勝利を得るため、あなたから冠をいただくため、参りました」。

しばらくすると、かたわらに立ってこの40人を見守っていた者たちは、40人の信者の中に、信仰の動揺が起こったことに気がつきました。40人の中の1人が、じりじりと群れを離れ、突然走り出し、宮殿の中に飛び込んで、皇帝の像の前にひれ伏したのです。

すると、続いてローマの護衛隊長が、自分の槍を投げ捨て、兜を取り、鎧と着物を脱ぎ捨てて、湖の上に躍り出ました。そして、あの脱落した人の立っていた場所に立ち、他の信者たちと一緒に歌い出しました。

翌朝、その氷の上には、40のなきがらが、静かに横たわっていたそうです。

現代日本に住むあなたは、イエス・キリストを信じたからといって、イエスさまに従ったからといって、イエスさまを一番にしたからといって、そのために殺されることはまずないでしょう。でも、「従うのが大変だ〜」という状況はあるはずです。その中で、それでも喜びながら従っていくとき、人々はあなたの中にイエスさまを見ることができます。

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