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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

綱渡りの名人

(2011年8月21日)

アメリカに綱渡りの名人がいました。彼がナイヤガラの滝の上にロープを張り、その上を渡るというので、マスコミの人々、そしてたくさんの見物人が詰めかけました。すると、名人は苦もなく渡って見せたのでした。みんな彼をほめたたえました。

名人は言いました。「人を背負って渡ることができると思いますか?」 みんな口々に言いました。「もちろんさ!」「あんたなら絶対できるよ!」

すると名人は目の前にいた人に言いました。「じゃあ、あなた、私の背中に負ぶさってください」。「と、とんでもない!」「できると言ったでしょ?」「い、いや……」。名人は別の人に声をかけましたが、誰も背中に負ぶさって一緒に綱渡りをしようと言う人はいませんでした。

ところが、一人の少年が「僕やる!」と手を挙げました。そして、名人はこの少年を背負って、見事にナイヤガラを渡り切りました。

レポーターが早速少年にインタビューしました。「ねえ、ぼうや。怖くなかったのかい?」 すると少年、にっこりと笑って言いました。「うん。だってあの人は僕のお父さんだもの」。

神さまの求めておられる信仰とは、こういう「全幅の信頼」のことなのかもしれません。

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