ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2012年2月26日）

旅人が羊の群に出会いました。それは、羊飼いが百頭を越える羊たちを柵の中まで導いているところでした。羊飼いは、羊たちに向かって、一頭一頭名前を呼びかけました。すると羊たちは、羊飼いの呼ぶ声に応え、次々に柵の中へと入っていきます。

その様子を見た旅人は、すっかり感心してしまいました。そして羊飼いのところに行き、こう言ってみました。「私もやってみたい。あなたの上着や杖を貸してくれませんか？　そして、あなたの声色を真似て、羊の名前を呼んでみていいですか？」。気のいい羊飼いは、快く承諾してくれました。

羊飼いに変装した旅人は、教えられたとおり、一頭の羊の名前を呼んでみました。すると、羊たちはみんな逃げ出してしまいました。

がっかりした旅人は、上着と杖を返すと言いました。「やはりあなたからの呼びかけじゃないとだめなのですね。私が呼びかけてもついてくるような羊はいないのでしょうか」。すると羊飼いは言いました。「いますよ。病気の羊なら、誰にでもついていきます」。

ご自分のことを良い羊飼いにたとえたイエスさまは、こんなことをおっしゃっています。

「しかし、あなたがたは信じません。それは、あなたがたがわたしの羊に属していないからです。わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。またわたしは彼らを知っています。そして彼らはわたしについて来ます」（ヨハネ10:26-27）。

健康な羊は羊飼いの声に従います。あなたがイエス・キリストの招きの声に応答し、救いを信じたということは、すでにそれだけで、あなたが大いなるいやしを体験し、霊的な健康を取り戻したということを表しています。

そして、すでにいやしを体験したあなたの人生は、これからも豊かに豊かに祝福されます。