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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

養子縁組の愛

(2012年11月25日)

日本では、2010年には212,665件の人工妊娠中絶が行なわれたそうです。これは正式に報告された件数であって、実際にはさらに多くの胎児が命を奪われています。

そこで、「小さないのちを守る会」という団体では、胎児の人権を守るため、中絶反対の運動をしています。それは、中絶するカップルや医師たちを批判するのではなく、中絶しなくても済む道を一緒に考えようという立場での運動です。

その一つが養子縁組斡旋の働きです。自分では育てられないけれども、生まれた赤ちゃんを引き取ってくれる家庭があるのならと、勇気を持って出産を決意する方も多いとか。

養子に迎えられた赤ちゃんは、本当だったら、地上に生まれることなく命を終えていたかもしれません。しかし、新しいお父さんとお母さんが現れて、「あなたは生きていていいんだよ。あなたがうちに来てくれることを、私たちはずっと待ってたんだよ」と、その命をしっかりと引き受けてくれたのです。

私たちに対する神さまの愛は、養子縁組の愛です。本来なら、私たちは罪人ですから、神に呪われ捨てられても仕方のない存在です。しかし、神さまはそれを望まれませんでした。イエス・キリストの十字架によってすべての罪を赦し、私たちを神の子として神の家族に加えてくださいました。

あなたは中絶されずに、無事にこの世に生まれてきました。それは、あなたのご両親が、少なくともあなたの誕生を望んでくださったからでしょう。そして、誰よりも神さまが、あなたの存在を喜んでくださっています。あなたは、誰が何と言おうと、大切な、大切な存在なのです。

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