(2013年3月31日)
長野県立こども病院には、長期入院の子どもたちのためのための院内学級があります。「電池が切れるまで」とは、院内学級の子どもたちの文集のタイトルです。命はとても大切だ由貴奈ちゃんは、5歳の時に神経芽細胞腫と診断され、以来11才になるまで、抗ガン剤治療、腎臓摘出手術、骨髄移植など、大変つらい治療を受け続けました。また、昨日まで生きていた友だちのベッドが、今日は空になる。そんな、死と隣り合わせの環境に置かれていたからでしょうか、由貴奈ちゃんは命の大切さを誰よりもよく知っていました。
人間が生きるための電池みたいだ
でも電池はいつか切れる
命もいつかはなくなる
電池はすぐにとりかえられるけど
命はそう簡単にはとりかえられない
何年も何年も
月日がたってやっと
神さまから与えられるものだ
命がないと人間は生きられない
でも
「命なんかいらない。」
と言って
命をむだにする人もいる
まだたくさん命がつかえるのに
そんな人を見ると悲しくなる
命は休むことなく働いているのに
だから 私は命が疲れたと言うまで
せいいっぱい生きよう