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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

立派な門構えのぼろ屋

(2014年1月5日)

以前、家族で出かけたときのこと。山の中にたいそう豪華な門構えの一軒家を見つけました。ところが、門の先にあったのは、その豪華な門には不似合いなぼろ屋でした。他人の家ながら、その格差があまりに際だっていて、アンバランスな印象を否めませんでした。

あまりに気になったので、ちょっと移動した後で振り返ってみると、そのぼろ屋の奥に完成間近の大豪邸が見えました。あのぼろ屋の住民は、まもなくそちらの大豪邸に引っ越し、前のぼろ屋は取り壊して庭園にでもするのでしょう。

ところで、聖書は私たちクリスチャンのことを様々に表現しています。曰く、「神の子ども」「祭司」「神の愛のメッセージを伝える神の国の大使」……。このような表現に触れると、私は自分のことを「豪華な門構えを持ったぼろ屋のようなものだ」と感じることがあります。称号は仰々しいですが、そう呼ばれている私の実体は? こんな私が神の子だなんて言ったりしたら、神さまや神の国の恥になるんじゃないか……そんなふうにと思ったりもするわけです。

しかし、ぼろ屋の後ろには、立派な門構えにふさわしい豪邸が建設中です。やがて私たちが天国に入れられたとき、私たちは人として完成されます。ですから、恥ずかしがらないで、「私は神の子どもです。神さまに愛されています」と言いたいと思います。

お互い、そんな図々しい一年を過ごしましょう。

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