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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

ちょっと賢い獣

(2014年12月28日)

以前、神さまと動物の関係について質問されたことがあって、その回答として書いた文章が出てきました。一部を紹介します。

(ここから)

動物に関する聖書箇所をいくつかピックアップしてみました。
  • 創世記によると、人間は地のちりで形作られ、神さまの息によって生きたものとなりました。また、神さまに似せて造られたとも言われています。一方、他の動物は神さまのことばによって造られたと書かれているのみです。
  • 創世記1:26によると、元々の神さまのご計画は、動物を人間の管理下に置くことでした。
  • 伝道者3:11によると、人には永遠について考える能力が与えられています。
  • ヨブ35:11や詩篇8篇によると、どうやら神さまと人との関係は、神さまと他の動物たちとの関係とは質が異なるようです。
  • 詩篇147:9やマタイ6:26によると、神さまは動物たちに対しても深い愛情をもっておられることが分かります。しかし、人間に対しては、御子イエス・キリストが十字架にかかるほどの愛を示してくださいました。
  • ローマ8:20-22によると、現在、人間だけでなく、動物を含む被造物全体が本来あるべき姿を失っており、それが真の姿を取り戻すのは、人間が救われ回復されることによってであると言われています。
私が聖書を読んだ感じでは、どうやら神さまは、人間と他の動物を、生物学的には大差がなくても、霊的には全く異質の存在として見ておられるようです。

確かに神さまは犬や猫や猿をも愛しておられます。しかし、(うまいたとえかどうか分かりませんが)どんなにペットをかわいがっている人でも、ペットに対する愛情と子どもに対する愛情とでは全く質が異なるように、神さまの人間に対する愛は、他の動物たちに対する愛とは全く質が異なるのです。

また人間は永遠という世界に思いをはせ、神さまを礼拝し、祈り、賛美することができますが、他の動物たちは現在の世界にとらわれており、神さまを礼拝することはありません。

(ここまで)

改めて読み返してみて、思いました。もしも人が現在の世界にのみとらわれ、まことの神さまを礼拝することがないとしたら、単に「ちょっと賢い獣」に過ぎないということなのですね。

「人はその栄華の中にあっても、悟りがなければ、滅びうせる獣に等しい」(詩篇49:20)。

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