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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

丈夫な脚との因縁対決

(2015年1月18日)

心理学者シェリー・カーター・スコットさんの本、「小さなことから自分が変わる」(三笠書房)の中に、こんな話が載っています。シェリーさんは、自分の脚の太さにコンプレックスを持っていたと告白しています。太い脚を人目にさらすのが嫌で、真夏でも長ズボンをはいていました。そして、一生懸命引き締めようと努力するのですが、いっこうに細くなってくれないどころか、ますます太くなっていきます。それはまるで、自分に憎しみを向けるシェリーさんに対して、脚の方でも彼女を憎み、嫌がらせをしているかのようです。

ある時、シェリーさんは、自分の脚を愛することを決意します。自分の理想像を押しつけることをやめ、毎日数分間、「私はあなたたちを受け入れます」と語りかけながら、バニラの香りがするローションをすり込むようにしたのです。

最初は自分でもばかばかしいことをしていると思ったそうですが、それでも続けているうちに、だんだんと自分の脚に感謝すら覚えるようになりました。だって、この頼りがいのある脚のおかげで、彼女は毎日5キロのジョギングだってこなせるほどに健康なのですから。

そうしたら、脚の方も嫌がらせをやめてくれるようになりました。すなわち、だんだんと引き締まってきたのです。

自分の体型にしろ、性格にしろ、生活環境にしろ、自分の理想通りでないものを憎むことはたやすいでしょう。しかし、私たちを造り、生かしてくださっている聖書の神さまは、私たちが理想状態になったから愛してくださったのではなく、いろいろ欠けのある状態の、今あるがままの私たちのことを愛してくださり、大切に思ってくださっています。それを忘れないでいたいものですね。

「しかし私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。」(ローマ5:8)。

ですから、「あなたを受け入れます」「ありがとう」と、自分の中や自分の周りの受け入れがたい部分に声を掛けてみてはどうですか? きっと何か素敵なことが始まりますよ。

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