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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

激励だと思って

(2015年4月19日)

キング・カズこと三浦知良選手といえば、Jリーグ創設当初から日本サッカー界を牽引してきたスター選手ですが、選手生命が短いサッカー界にあって、48歳になった今でも現役でプレーし、しかも確実に結果を残しています。

先週、その三浦選手について、とあるプロ野球OBの解説者がテレビ番組でこんな発言をしました。
「スポーツマンとして、もう魅力がない」。
「(三浦選手のいる横浜FCが所属するJ2は)野球で言えば2軍だから、2軍で頑張ってもそんなに話題性もない」。
「若い選手に席を譲らないと。団体競技だから伸び盛りの若い選手が出られない。だから、もうお辞めなさい」。
これに対して、「頑張っている、しかも結果を出し続けている選手に対して失礼だ」「J2を野球の2軍と同じだと言うのは、認識不足も甚だしい」「サッカーを知らない門外漢が何を言うのか」などと、サッカーファンだけでなく各方面から様々な批判が噴出しました。

ところが、辞めろと言われた三浦選手本人は、インタビューにこう答えました。
「『もっと活躍しろ』って言われているんだなと思う。『これなら引退しなくていいって、オレに言わせてみろ』ってことだと思う。憧れだった人に言われて光栄です。激励だと思って、これからも頑張ります」。
お見事! いわれのない中傷や批判に対して怒りで応じれば、自分自身も消耗します。しかし、三浦選手は、攻撃をむしろ自分を鼓舞する材料にし、しかも攻撃した相手をも引き上げています。これは、相当に自信が無ければできない対応です。

私も、もっともっと自信を育てて、さわやかに生きていきたいと思いました。しかも、他人と比較したり、他人にほめられたりして手に入るような、相対的で不安定な自信ではなく、決して揺るがされることのない自信です。

そういう自信は、イエス・キリストの十字架によって私を完全に、そして永遠に赦し、どんなときでも私を子として愛し続けてくださる、聖書の神さまとの関係を深めることによって育てることができるのでしょう。

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