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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

もっと大きなもの

(2017年3月26日)

私たちが「大丈夫でない」と不安に駆られたり、イライラしたりしているとき、私たちの価値観は狭くなっており、それにとらわれてしまっています。「私はこうでなければならない」「あの人はこうでなければならない」「状況はこうでなければならない」と決めつけ、実際にそうでないと、イライラしたり、不安になったりするのです。

私たちはどうなったら幸せになれると思っているでしょうか。いい点を取って、いい学校に入って、いい会社に入って、お金をたくさん稼いで、結婚して……。そういう価値観がいけないわけではありません。しかし、ここでちょっと立ち止まって考えてみましょう。それで本当に幸せでしょうか? 逆に、私たちが不幸になると思って恐れているものは何でしょうか。これも、そうなったら、本当に不幸なのでしょうか?

今、皆さんが不安や恐れ、心配やイライラを覚えていることが何かありますか? その背後に、どんな決めつけがあるでしょうか。私たちが何にとらわれているのかということを意識し、ちょっと距離を置いて眺めてみると、それだけで心が軽くなることがあります。

そして、自分一人で判断したり人生の責任を負おうとしたりするのをやめ、自分を越えたもっと大きなものに身をゆだねと、もっともっと楽で自由に生きられるようになります。たとえば、

「私が恐れていることが起こったとして、それで私は必ず不幸にならなければならないという論理的な理由はない。また、実際そのような目に遭いながらも、幸福そうに生きていらっしゃる方もいる」と考えて、イライラが解消したとすれば、それは論理や客観的事実という、自分の考えや感情を越えたものに身をゆだねたことになります。

ある症状について不安を感じていた時、「大丈夫ですよ」と医者に言われてほっとしたとしたら、「専門家のものの見方」を取り入れてゆだねたということになります。

そして、信仰を持っておられる方は、自分を愛し、最善へと導いてくださるといイエス・キリストに人生をゆだねるなら、平安に満たされることでしょう。

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