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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

すべて無駄にならない

(2018年4月15日)

もう30年以上昔の話です。私は大学時代、最初の2年間は寮で生活していました。行事や委員会活動などがてんこ盛りの忙しい生活でしたので、あとの2年は教会生活も大事にしたいという思いもあり、下宿生活に変わりました。私立大学だったので仕送りはほとんど学費に消え、クラブ活動もしていましたから十分アルバイトもできず、生活は決して楽なものではありませんでした。

教会までは電車で通っていたので、原付を買った方が安く上がると計算して、1万円ちょっと(!)で中古のスクーターを手に入れました。ところが、これがよく壊れるのです。「安物買いの銭失い」とはよく言ったもので、修理のためにかえってお金がかかりました。そういうわけで、50円で1週間過ごさないといけないなどという事態がたびたび起こりました。

どうして原付が壊れるなどという「不幸」が自分の身に起こったのでしょう。その理由は分かりません。しかし、今から振り返ってみると、あの2年間が私をクリスチャンとして育ててくれたと思います。

とにかく、起きている間は、いつもイエスさまのことを意識していました。主の祈りにあるように「日ごとの糧を与えてください」と、毎日どころか、毎時間のように祈っていました。そして、もうホントに食べるものがないという状況でも、厳しい食生活をしているということは他人に漏らしたことがないにも関わらず、不思議に食事が与えられるという奇跡を何度も体験しました。

ですから、あの2年間のおかげで、私は「イエスさまがついておられるから、人生、何とかなる」と思えるようになったと思います。どんなに苦しくつらくて、泣き叫んだり当たり散らしたりしたくなったとしても、最後には「まあ、何とかなるか」と思えるのは、あの2年間の貧しい下宿生活のおかげです。また、他の人が苦しい思いをしているときに、その痛みは痛みとして、それでも何とかなるはずだと思えるのも、あの2年間のおかげです。

私は、たとえつらいことでも、すべてのことに意味があると信じます。今はその意味が分からなくても。

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