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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

わが罪はつねにわが前にあり

(2018年5月20日)

松橋忠光(まつはし ただみつ)という方がいらっしゃいました(1924年〜1998年)。51歳まで警察のキャリア官僚を務めたた後、評論家として活動なさいました。2004年頃、警察の不正経理(いわゆる裏金問題など)が社会問題化しましたが、松橋さんはその20年前の1984年に初めてこの問題を公にした人物です。

松橋さんは、法の番人であるはずの警察組織の中で、公金が幹部の私的な支出に使われたり、二重帳簿などの公文書偽造が日常的に行われたりしていることに問題意識を持ちます。ところが、その違法性を指摘しても、上司や同僚には「協調性がない」と言われ、まったく相手にされません。そして、自らもそれらの不正行為を行わなければならない現状に耐えられなくなった松橋さんは、1975年に依願退職してしまいます。

クリスチャンだった松橋さんは、これまで不正行為に関わってきた自分自身の罪を明らかにしようと思い、1984年に「わが罪はつねにわが前にあり』を出版します。その本では、警察で不正経理が行なわれていることや、会計検査院や検察庁も警察の不正には切り込めない実態があるということが暴露されています。国会でもこの本のことが取り上げられ、問題になりましたが、結局うやむやなままその後も不正は行なわれ続けることになります。

不正に目をつぶったままなら、定年まで様々な役職を歴任し、退職後も天下り先が次々と備えられ、多額の退職金をそれぞれでもらって、経済的に余裕の生活が待っていたはずです。その未来を、松橋さんは自ら手放しました。それは、たとえ短期的には損に見えても、それが神さまの喜ばれる生き方であれば、永遠に続く報いをいただくことができるということ、長い目で見ればずっと得な生き方であることを、クリスチャンである松橋さんは知っておられたからです。

イエスさまは「地上ではなく、天に宝を積みなさい」とおっしゃいました(マタイ6:19-20)。私たちも、信仰の先輩である松橋さんのように、永遠に価値のあるものを追い求めていきたいですね。

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