ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2018年5月27日）

ポーランドを旅行された方が、土地の人に「あなたみたいにやせた日本人は初めて見た」と言われたそうです。そう言った人は相撲について特集したテレビ番組を視たことがあり、日本人はみんなあんな体型だと思っていたというのです。別の人は、アメリカ中部を旅行した時、町の人々が未だ日本には忍者がたくさんいると思っていたと知ってびっくりしたそうです。

アフリカ系有色人種の人はみんな足が速くてスポーツ万能で、中国の人はみんなカンフーができ、モンゴルの人はみんな馬に乗れ、ロシアの人は一年中厚手のコートを身にまとっていて、インドの人はカレーしか食べない……なんて思っている方はいらっしゃいませんか？

まあ、これくらいの思い込みなら笑い話で済みますが、先入観、固定観念が過ぎると、本来入ってくるはずの情報まで入ってこなくなり、間違った判断を下してしまう恐れがあります。それは残念なばかりか、時に危険ですらあります。

「クリスチャンは、神頼みをする弱い人たちだ」。そういう発言をこれまで何度も聞かされてきました。私がそういうクリスチャン・イメージを強化しているとしたら申し訳ないことです。ただ、もしもそういう先入観によって、触れる前から聖書や教会に対する抵抗を感じていらっしゃる方がおいでなら、そうじゃない可能性もあると考えてみていただきたいと思います。