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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

魚のマーク

(2018年9月30日)

先日、知人が私の車を見て、「後ろに魚の形のシールが貼ってありましたが、釣りが趣味なんですか?」と話しかけてこられました。そこで、ここぞとばかりにその意味を解説させていただきました。

そのマークとは、このような図です。

実は、このマークは、昔のクリスチャンたちが使っていた一種の暗号です。ギリシャ語で「Ιησουs Χριστοs Θεου Υιοs Σοτερ」(イエスース・クリストス・セウー・ヒュイオス・ソーテール。「イエス・キリスト・神の・子・救い主」という意味)の頭文字をつなげてできる単語が、魚を意味する「ΙΧΘΥΣ」(イクシュース)です。そこで、魚がキリスト教信仰のシンボルとなりました。

紀元 313年にキリスト教が公認されるまで、ローマ帝国の中でキリスト教は迫害の対象となっており、処刑の危険もありました。ですから、おいそれと自分の信仰を公にできません。そこで、お互いがクリスチャンだということを確認するために、魚のシンボルが用いられるようになります。

2人の人間が出会ったとき、相手はクリスチャンではなかろうかと感じた1人が、話しながら様々な線を地面に描き、そのうちの1本を円弧にします。魚のシンボルの上半分を描くわけです。もし、相手が残りの下半分を書き加えて魚のシンボルを完成させれば、お互いがクリスチャンだと確認できるのです。

魚マークについて質問してこられた方には、私がクリスチャンだということを話す機会がこれまでありませんでしたが、信仰について証しする良いきっかけとなりました。こんな些細なことを通しても、伝道のチャンスは与えられるのですね。

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