ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2019年3月3日）

私の故郷である愛媛県について、他県民がささやく都市伝説があります。それは、普通の家庭の洗面所や台所の水道は、青い印が付いた蛇口からは水、赤い印がついた蛇口からはお湯が出るけれど、愛媛県の家庭にはもう一つ、オレンジ色の印が付いた蛇口がある。そして、それをひねるとポンジュース（愛媛県ブランドのミカンジュース）が出る、というものです。これはどう考えても揶揄の言葉ですね。

ところが、先日久しぶりに愛媛に帰省した際、松山空港にポンジュースが出る蛇口が設置されていました。ちなみに、松山が舞台の小説「坊ちゃん」。明治の文豪夏目漱石が書いたこの作品の中で、松山は東京に比べて大変な田舎だと馬鹿にされています。ところが、今や「坊っちゃん」は松山観光の目玉。オレンジの蛇口にしても、「坊っちゃん」にしても、いずれも揶揄の言葉を観光資源にしているわけです……愛媛県、恐るべし。

神さまも、人の欠点を神さまの働きのための長所に変えてくださいます。聖書には、そんな例で満ちあふれています。ダビデにしても、ペテロにしても。そして、私もあなたも、聖書の神さまによって、今の個性を生かしつつ、上手に変えていただくことができます。イエス・キリストを信じるとは、全く別人になるということではなく、本当のあなたになるということです。