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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

すばらしい歩み

(2019年3月10日)

これまで、月面を歩いた人間はわずか12名。その中で最年少なのが、1972年に月に到達したアポロ16号の乗員、チャールズ・デュークさん、当時36歳です。

チャールズさんは、子どもの頃から学力優秀で、大学を首席で卒業した後、空軍に入りますが、そこでエリートであるパイロットとなります。さらに、マサチューセッツ工科大学で航空工学と宇宙工学の修士を取得し、パイロットの中でもトップクラスの腕を持たなければなれない、軍のテストパイロットにもなります。こうして、チャールズさんは、NASAの宇宙飛行士に抜擢されることになり、NASA内での選抜レースも勝ち抜いて、ついに月を歩く栄誉を得たのでした。

まさに順風満帆の人生ですが、その陰で泣いている人たちがいました。奥さんのドッティーさんと2人の息子さんたちです。忙しい任務や取材や社交パーティのために、家族と過ごす時間がほとんど取れず、家庭は破綻寸前になっていたのです。そして、チャールズさん自身も、月に行った後、いくつかのビジネスに手を出して成功するのですが、ちっとも心が満たされません。その満たされない思いは日に日に大きくなっていき、自分が一体どこに向かっているのか分らない状態になってしまっていました。

そんなとき、妻のドッティーさんがクリスチャンとなります。そして、すっかり表情が明るくなり、平安に満ちた様子を示すようになり、チャールズさんへの接し方も全く変わりました。そんなドッティーさんに誘われて、聖書を創世記から黙示録まで学ぶキャンプに参加したチャールズさんは、自分が神さまに造られ、ずっと愛されてきたのだということを知りました。

そして、「あなたはわたしを誰だと言いますか? あなたを救うことができる唯一の救い主? それとも単なる嘘つき?」というイエスさまの語りかけを聞いた気がして、「あなたは神のひとり子、私の救い主です」と答えていました。その日から、チャールズさんの人生はすっかり生まれ変わりました。

チャールズさんは言います。「私は月から帰ってきた頃、『月の上を歩くなんて、1万年生きても経験できないほど素晴らしい経験だ』などと語っていたものだ。しかし、月の上を歩くという興奮も充実感も、イエス・キリストと共に歩む歩み、永遠に続いていくこの歩みに比べることなどできない」。

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