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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

あなたがいらっしゃるのなら

(2019年3月17日)

前回、月を歩いたアポロ16号の宇宙飛行士、チャールズ・デュークさんの話をしました。今回は、彼を信仰に導いた妻のドッティさんの話です。

二人は、結婚式の時に、「あなたを第一にします」と誓いました。しかし、実際に結婚生活が始まってみると、チャールズさんの一番は仕事だということにドッティさんは気づきます。そして、あの手この手で自分の方を振り向かせようとしますが、ことごとく失敗しました。

夫が月から帰ってくれば、きっと自分の方を向いてくれるという希望も打ち砕かれ、ドッティさんは絶望します。離婚も考えましたが、誰も自分のことなんか愛してくれないのではないかと思い、一歩を踏み出すことができません。結婚が自分を満足させてくれないのなら、一体何が自分を満足させてくれるのだろうか。ドッティさんは、パーティに出てみたり、ボランティア活動をしたり、哲学書を読みあさったりしましたが、どこにも答えがありません。

教会には小さいときから通っていましたが、イエスさまとの個人的な関係はありませんでした。しかし、ある人々の証しを聞いて、「イエスさま、もしあなたがいらっしゃるのなら、私はあなたに人生をささげます」と祈りました。すると、翌朝目を覚ますと、神さまが確かに存在しておられるという思いが心に芽生えていることに気づきました。そして、それから祈りが次々をかなえられる経験をし、ドッティさんはイエスさまが今も生きておられるということを確信しました。

そんなある日、ドッティさんは、祈りの中でイエスさまの語りかけを聞きました。「あなたの罪はすべて私が赦し、古いあなたは死にました。そして、あなたは新しく生まれ、私と共に生きているのです」。そしてイエスさまはさらにおっしゃいました。「だから、あなたも夫を赦しなさい」。

自分が悪いとも思っていない夫を赦すことに、最初ドッティさんは抵抗しましたが、ついに赦すことに同意しました。すると、聖霊さまが少しずつドッティさんの心に、夫を赦し、愛する感情を与えてくださいました。すっかり夫を赦せる気持ちになるまでに、2ヶ月かかったそうですが、神さまは確実にドッティさんを変えてくださいました。そんな妻の変化を見て、チャールズさんもイエスさまを信じたいという気持ちになったというのは、先週お話ししたとおりです。

神さまの存在が分らないという方。それでも神さまに向かって祈ってみましょう。「あなたがいらっしゃるのなら、どうか答えてください」と。必ず、神さまはあなたに分るように答えてくださいます。

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