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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

つもり

(2019年4月7日)

都留文科大学特任教授の石田勝紀さんが、長時間勉強しているのに、なかなか成績が上がらないという悩みを持つ子どもたちに、「覚えたつもり」になっていないかと問いかけておられます(東洋経済ONLINE 4月4日号)。すなわち、見て覚えたつもり、読んで覚えたつもり、書いて覚えたつもり。

石田さんが勧めるのが、「自分で繰り返しテストすること」。同じ問題集を繰り返し解くことで、問題の解き方や暗記すべき単語や漢字や年号などを覚えていくというやり方です。

信仰も、何度も自分で自分をテストすることによって自分のものになっていきます。聖書によって教えられたことを、実際の生活の中で実践し、自分がそれを実践できるかどうか、体験できるかどうか試してみるということです。

たとえば、敵を赦せという神さまの命令を聖書から学んだら、まず「誰に対して何をすることが赦すことなんだろうか」と考えます。
  • 赦すべき相手は、あの人。
  • 今まではその人とは口もききたくなかった。だから、その人に会ったらあいさつをしてみよう。
そして実際にやってみます。何度もすんなりあいさつできるなら、より高度な赦しの行動を考えて、それを実践して自分を試します。もしなかなかあいさつできないとしたら、神さまの助けを祈り求めながら、もう少し難度の低い行動、たとえば「その人と出会っても、逃げないですれ違い、会釈だけして通り過ぎる」というような行動を考えて、またチャレンジします。

そのようにして自分で自分を試していくことで、信仰が私たちの血となり肉となります。聖書や信仰書を読んで分ったつもり、説教や他の人の証しを聞いて分ったつもりになっているだけでは、もったいないですね。

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