ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2019年9月8日）

教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さんが、電子マネーカードやクレジットカードについて、「子どもたちは魔法のカードだと思っている」とラジオ番組で話しておられました。現金を支払わなくても、どんどん買い物ができてしまうからです。

もちろん、先にチャージしたり、後でまとめて請求されたりするのであって、「お金がなくても買い物ができる魔法」を使っているわけではありません。そして、ほとんどの場合それらは親のお金です。日本でもこれからキャッシュレス化がどんどん進み、現金が目に見えない時代になっていきますから、お金の使い方についてこれまでよりもっとていねいに子どもたちに教えていく必要があると、尾木さんはおっしゃるわけです。

さて、イエスさまは十字架にかかる前の告別の説教の中で、弟子たちに何度もこのような言葉を語られました。「またわたしは、あなたがたがわたしの名によって求めることは、何でもそれをしてあげます。父が子によって栄光をお受けになるためです」（ヨハネ14:13）。私たちクリスチャンも、神さまから魔法のカードを渡されているようなものかもしれません。しかも、願いが叶えられるのに必要なものはすべて神さまの口座から引き落とされ、私たち自身に請求されることはありません。それだけに、何を祈り求めるかについて、私たちは真剣に考えなければなりませんね。