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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

体を献金

(2019年12月15日)

29歳のアルベルト青年はいつものように日曜礼拝式に出席していました。その日牧師が解説したのはルカ21章の、2レプタをささげた貧しいやもめの話です。神殿に置かれた貧しい人たちのための募金箱に多くの人たちが大金を投げ入れている中、彼女は100円程度しかささげませんでしたが、イエスさまは彼女がこの中で最も多くささげたとおっしゃいます。それは、それが彼女の持っていた全てだったからです。

それから礼拝のプログラムが進み、献金の時間がやってきました。献金袋が自分の目の前に回ってきたとき、なんとアルベルトは自分の手を献金袋の中に突っ込みました。献金をくすねようとしていると誤解したのでしょう、牧師が「アルベルトくん、君は一体何をしているのだ」と詰問します。すると青年はこう答えました。

「僕はこの体をイエスさまにささげたのです。僕は恵まれない人たち、イエス・キリストを知らない人たちのために自分の全生涯をささげます。それこそイエスさまが僕に望んでいることだと思うから」。

翌年、青年は大学に入り直して医師となり、やがてアフリカへと旅立ちました。そして、アフリカの貧しい人たちに医療を施しながらイエス・キリストの福音を宣べ伝えて回りました。その働きは多くの人の知るところとなり、1952年にはノーベル平和賞を受賞しています。この人の名はアルベルト・シュバイツァーです。

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