ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2020年3月1日）

新型コロナウィルスによる感染症が大きな問題になっています。こういう社会的に不安な状況だとよくデマをきっかけとした異常な集団行動が起こります。今回もトイレットペーパーが足りなくなるというデマがSNSで拡散して、あちこちで買い占めが起こりました。

SNSでデマを拡散させる人たちは、ほとんどの場合善意で行動しています。困っている人を助けたいという正義感や愛情の故です。しかし、真偽を確認しないまま書き込むことで、かえって社会に混乱を招き、多くの人に迷惑をかけてしまっています。しかも、自分は良いことをしているという考えですから、おそらく次の社会的問題が起こったときも同様の行動を取ってしまうことでしょう。

旧約聖書の箴言は、特に知恵の大切さを説いています。その箴言の中にこういう言葉があります。「朝早くから、大声で隣人を祝福すると、かえって呪いと見なされる」（箴言27:14）。知恵のない愛の行為はかえって迷惑だということです。

せっかくの私たちの愛がかえって他人にとって余計なお世話にならないために、いつもイエスさまに知恵を求めなければなりませんね。