本文へスキップ

ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

正義の仮面

(2020年3月8日)

イエスさまの裁判を行なったローマ総督ピラトは、ユダヤの指導者たちがなぜイエスさまを捕らえて、皇帝に対する反逆罪で訴えてきたのかを知っていたと聖書に書かれています。「ピラトは、祭司長たちがねたみからイエスを引き渡したことを、知っていたのである」(マルコ15:10)。ねたみ、すなわち嫉妬です。

イエスさまは祭司長たちやパリサイ人たちと何度も激しく議論して彼らを打ち負かしました。また民衆もイエスさまを救い主、あるいは預言者だと認めていました。彼らは、指導者としての立場が危うくなったと感じ、イエスさまを亡き者にしようとしたのです。

しかし、これは指導者たちだけの問題ではありません。エッセイストの山本夏彦さんが「嫉妬はしばしば正義を装う。にせものの潔白は、本ものの潔白だと主張する」という言葉を残しておられます。私たちが他人を批判するとき、その心の奥底に嫉妬が隠れていることはないでしょうか。

祈りの中でいつも自分自身の心の有り様を聖霊さまにチェックしていただき、いやしていただかなければなりませんね。

連絡先

〒962-0001
福島県須賀川市森宿辰根沢74-5

TEL 090-6689-6452
E-Mail info@nakakomi.com