ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2020年4月5日）

新型コロナウイルスの感染者が、私が住んでいる須賀川市でもついに現れました。経済面でも全国的に深刻な影響が出始めていますが、私自身もセミナー講師や結婚式場チャプレンの仕事でキャンセルが出始めています。9年前の原発事故の時もそうでしたが、目に見えない、そして解決の見通しが見えない問題に直面すると、人は不安に駆られます。

聖書を学んでいると、不安に対処するには、自分ではどうすることもできないことと自分で何とかできることを分離すること、そして自分ではどうしようもないことは神さまにお任せして、自分は自分にできることに専念することが大切だと思われます。

たとえばネヘミヤ記で、総督ネヘミヤはエルサレムの城壁を修復しようとしますが、それを喜ばない周辺の民族が様々な妨害工作を仕掛けてきました。ネヘミヤは彼らを呪って時間を過ごしたわけでも、事業をあきらめてしまったのでもありませんでした。その時に必要な行動を取りました。すなわち、工事に携わる人々を2組に分け、1組が作業しているときにもう1組が武装して敵の攻撃から守ったのです。また、民が自分の生活を気にしないで工事に参加できるよう、すべての負債を帳消しにさせました。そして、わずか52日間という驚異的な短期間で工事を完成させました。

考えてもどうしようもないことを考えても、他の人や神さまを責めても、自分自身を責めたとしても、それで何か良いことが起こるわけではありません。どうしようもないことに時間とエネルギーを費やす代わりに、今自分にできることに意識を向けましょう。さて、新型コロナの問題で、あなたにできないこととできることは何ですか？