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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

復活は本当にあったことか

(2020年4月12日)

イースター、おめでとうございます。今日は、イエスさまの復活をお祝いする祭です。ところが、イエスさまの復活が歴史的に本当に起こったことなのかどうか、日本では疑う人が非常に多いです。そんな方のために、アメリカの伝道者チャールズ(チャック)・コルソン( 1931-2012年)が、自身の体験と照らして語った話を紹介しましょう。

リチャード・ニクソン米大統領の側近だったコルソンは、ウォーターゲート事件(1972年6月、ニクソンが再選を目指す大統領選のさなか、側近たちが敵陣営である民主党本部に不法侵入して盗聴器を仕掛けたとされる事件。ニクソンは再選されましたが、責任を取って在任中に辞任しました)に関与したとして有罪となりました。逮捕直前、彼は友人から送られた本(C・S・ルイスの「キリスト者の精髄」)を読んで回心し、クリスチャンとなりました。そして、服役後に刑務所伝道の活動を始めます。

彼はこう語りました。
イエス・キリストの復活は事実かと問われると、私は「弟子たちと500人の証人たちは、自分たちが目撃した通りの事実を書いているのだ」と答えます。すると、「どうしてそれが事実だとわかるのですか」という質問が返ってきます。そこで私は、「ウォーターゲート事件」を例に取って、説明します。

その事件は、大統領に忠誠を誓った側近たちが共謀して起こした事件でした。しかし、側近の一人であったジョン・ディーンは、当局の調査が始まってからわずかニ週間で、自分の身を守るためにニクソンに不利な証言をしました。たったの2週間で、この事件の隠蔽工作は失敗に終わったのです。すると、彼に続いて、だれも彼もが罪を軽くしてもらうために証言を始めたのです。

大統領の側近たちが直面していたのは、死のリスクではなく投獄のリスクでした。しかし、イエスの弟子たちは死の危険性に直面していたのです。それにもかかわらず、あの無力な十二人の男たちは、最後まで、「イエスは肉体的に復活した」という証言を曲げることはありませんでした。もしそれが陰謀だったのであれば、殺される前に、その中の一人くらいは事実を白状していたと思わないでしょうか。人は真実のためには命を捨てても、嘘のために命を捨てることはできません。ウォーターゲート事件の隠蔽工作失敗の事例は、人間の本性を明らかにしているのです。

イエスの弟子たちは、イエスの復活を否定することができませんでした。復活のイエスを、顔と顔を合わせて目の当たりにしたからです。二千年たった今でも、イエスが復活し、今も生きておられるという事実が変わることはありません。その事実が、世界中のクリスチャンを励ますのです。たとえ刑務所の中にいても、また拷問や死の恐怖に直面していても、「イエスが神である」という事実は変わりません。その事実の上に、私たちは自分の人生を建て上げるのです。

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