(2020年4月12日)
イースター、おめでとうございます。今日は、イエスさまの復活をお祝いする祭です。ところが、イエスさまの復活が歴史的に本当に起こったことなのかどうか、日本では疑う人が非常に多いです。そんな方のために、アメリカの伝道者チャールズ(チャック)・コルソン( 1931-2012年)が、自身の体験と照らして語った話を紹介しましょう。イエス・キリストの復活は事実かと問われると、私は「弟子たちと500人の証人たちは、自分たちが目撃した通りの事実を書いているのだ」と答えます。すると、「どうしてそれが事実だとわかるのですか」という質問が返ってきます。そこで私は、「ウォーターゲート事件」を例に取って、説明します。
その事件は、大統領に忠誠を誓った側近たちが共謀して起こした事件でした。しかし、側近の一人であったジョン・ディーンは、当局の調査が始まってからわずかニ週間で、自分の身を守るためにニクソンに不利な証言をしました。たったの2週間で、この事件の隠蔽工作は失敗に終わったのです。すると、彼に続いて、だれも彼もが罪を軽くしてもらうために証言を始めたのです。
大統領の側近たちが直面していたのは、死のリスクではなく投獄のリスクでした。しかし、イエスの弟子たちは死の危険性に直面していたのです。それにもかかわらず、あの無力な十二人の男たちは、最後まで、「イエスは肉体的に復活した」という証言を曲げることはありませんでした。もしそれが陰謀だったのであれば、殺される前に、その中の一人くらいは事実を白状していたと思わないでしょうか。人は真実のためには命を捨てても、嘘のために命を捨てることはできません。ウォーターゲート事件の隠蔽工作失敗の事例は、人間の本性を明らかにしているのです。
イエスの弟子たちは、イエスの復活を否定することができませんでした。復活のイエスを、顔と顔を合わせて目の当たりにしたからです。二千年たった今でも、イエスが復活し、今も生きておられるという事実が変わることはありません。その事実が、世界中のクリスチャンを励ますのです。たとえ刑務所の中にいても、また拷問や死の恐怖に直面していても、「イエスが神である」という事実は変わりません。その事実の上に、私たちは自分の人生を建て上げるのです。