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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

1%のひらめきと99%の努力

(2020年5月17日)

最近、一般には内容が誤解されて使われている名言にハマっています。今回は、「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」。発明王トーマス・エジソンの言葉です。一般には、努力こそ大切だという意味で用いられます。エジソンも1つの発明品を生み出すのに、気が遠くなるような試作と実験を繰り返したといいますから、この言葉には真実味がありますね。

ところが、です。この言葉をエジソンが語ったのは、残念ながらそういう意味ではありません(やっぱりね)。彼はこんなことを語っています。「最初のひらめきが良くなければ、いくら努力してもダメだ。単に努力しているだけの人は、エネルギーを無駄に消費しているに過ぎない。このことを分かっていない人が多すぎる」。すなわち、エジソンがあの名言で本当に言いたかったことは、「ひらめきが大切だ」ということであり、「努力したというだけでは意味がない」ということなのです。

ところで、パウロという人がこんな言葉を残しています。「たとえ私が人の異言(註:習ったことのない言葉で語る奇跡的能力)や御使いの異言で話しても、愛がなければ、騒がしいどらや、うるさいシンバルと同じです。たとえ私が預言の賜物を持ち、あらゆる奥義とあらゆる知識に通じていても、たとえ山を動かすほどの完全な信仰を持っていても、愛がないなら、私は無に等しいのです。たとえ私が持っている物のすべてを分け与えても、たとえ私のからだを引き渡して誇ることになっても、愛がなければ、何の役にも立ちません」(第1コリント13:1-3)。

発明家として大切なのはひらめき。そして、人として大切なのは愛です。

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