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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

重い病気

(2020年8月9日)

こんななぞなぞを聞きました。「この世で最も重い病気は何か?」 答えは「思い煩い」……重い患い(わずらい)……ははははは。

それはさておき、思い煩いは多くの人が陥ってしまう精神状態です。私も時々陥ってしまいます。考えることで何か生産的なものを生み出せるのなら、迷ったり悩んだりすることも大きな価値がありますが、「考えても仕方の無いことをくよくよと思い巡らせて苦しむ」思い煩いは、時間とエネルギーの無駄でしかありません。

私が思い煩っているとき、私は「今」を生きていません。「将来こうなったらどうしよう」と悩むのは、今ではなく未来を生きようとしていることですし、「あの時あんなことをしなければ良かった」と悩むのは、今ではなく過去を生きているということです。

私たちが選択できるのは、「今」どういう行動を取るかということです。過去はもう変えられません。変えられるのは、過去の失敗から何を学んで「今」の決断にどう生かすかということです。そして未来に影響を与えられるのも、私たちが「今」この時にどういう行動を取るかによってです。「今のこの状況は、自分の理想とは違う残念なものかも知れないけれど、じゃあできるだけ幸せな未来につなげるために、今この状況で自分にできることは何だろうか」と考えて実践することです。

もちろん、それでも私たちは未来を完全にコントロールすることはできません。私たちが最善を尽くした後は、私たちのコントロールできない部分に関しては、全知全能であり私たちを愛してやまない神さまにお任せしましょう。……と、自分自身に向かって語っています。

「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです」(第1ペテロ5:7)。

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