ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2020年10月11日）

水くみを生業としている男性がいました。彼は2つの水瓶に竿を通し、肩に担いで泉と町を何度も往復しながら水を運びます。しかし、左側の水瓶の底にはひびが入っていて、水を運ぶ途中でボタボタと水が漏れてしまっていました。

ひびが入った水瓶は申し訳なさそうに男性に言いました。「ご主人さま。あなたが苦労して水を運んでも、私は半分もこぼしてしまいます。こんな役立たずでは壊れてしまった方がマシです」。

すると水くみの男性は言いました。「後ろを振り返ってごらん。道端の花はどちら側に咲いているかね？」。「左側だけです」。「そうだ。あの花たちはお前が育てたのだよ。お前のひび割れは決して無駄じゃない」。

人は神さまによって創造されました。欠点だと思えるものも、決して無駄ではありません。