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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

七五三

(2020年11月15日)

本日は、日本では七五三の行事が行なわれます。元々は、数え年3歳の女子のための「髪置き」、5才男子のための「袴着」、七歳女子のための「帯解き」という別の儀式が同じ時期に行なわれるようになったもので、それぞれ髪の毛を剃らずに伸ばし始める、初めて袴を着る、大人と同じ太い帯を締め始めるという、成長の節目で初めて行なわれる行動を意味しています。そして、今は子どもの年齢性別関係なくお祝いする行事になっています。

日本の教会には、七五三の時期に合わせて「児童祝福式」などという名の行事を行なうところが多くあります。私たちの教会でも、毎年11月第3日曜日の礼拝式の中で行なっています。元々は神社仏閣に詣でて行なう儀式で、その意味では偶像礼拝に関係する行事です。だから、クリスチャンは一切関係すべきではないという意見もあるでしょう。しかし、多くの教会では、子どもの成長を祝うと共に、今後の心身の健康を祈るという七五三の目的は日本の良き伝統として採用しながら、偶像ではなくまことの神さまに対して祈る行事に変換して行なっています。

この世に住んでいると、偶像礼拝に由来する行事や習俗や事物とまるっきり触れることなく生きることは不可能です。特にこの日本では。たとえば、あなたがこの記事を読んでいるパソコンやスマホの部品だって、偶像に安全祈願をした工場で作られているものかも知れません。日本の伝統の中で何が偶像礼拝に当たり、何がそうでないのか、どうすればかえってイエスさまへの誠実な信仰を育てることになるのか、賢く判断する必要がありますね。

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