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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

空の鳥を見なさい

(2020年11月22日)

私が福島県で中通りコミュニティ・チャーチを開いた際、使徒パウロの真似をして、教会からは給料をもらわないでやっていこうと決めました(今も続けています)。実際問題、ゼロからの開拓で家族以外メンバーがいなかったわけですから、自分の手で働かなければなりませんでした。ところが、当時は日本の景気が最悪の頃で、35歳だった私を雇ってくれる会社がなかなか見つかりません。

「このままでは一家が路頭に迷ってしまうに決まっている」「教会の開拓もうまくいかないだろう」「みんなの笑いものになる」というような否定的な言葉が頭の中に渦巻いて、「これは神さまが命じた働きなんだから、そして、みんなに祈られて福島に出てきたんだから絶対大丈夫」という声がかき消されそうになります。

そんなわけで不安でいたたまれない気持ちになっていたとき、祈っていると神さまがマタイ6:25-34に目をとめさせてくださいました。

マタイ6章
25 ですから、わたしはあなたがたに言います。何を食べようか何を飲もうかと、自分のいのちのことで心配したり、何を着ようかと、自分のからだのことで心配したりするのはやめなさい。いのちは食べ物以上のもの、からだは着る物以上のものではありませんか。
26 空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。それでも、あなたがたの天の父は養っていてくださいます。あなたがたはその鳥よりも、ずっと価値があるではありませんか。
27 あなたがたのうちだれが、心配したからといって、少しでも自分のいのちを延ばすことができるでしょうか。
28 なぜ着る物のことで心配するのですか。野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。働きもせず、紡ぎもしません。
29 しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装っていませんでした。
30 今日あっても明日は炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこのように装ってくださるのなら、あなたがたには、もっと良くしてくださらないでしょうか。信仰の薄い人たちよ。
31 ですから、何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようかと言って、心配しなくてよいのです。
32 これらのものはすべて、異邦人が切に求めているものです。あなたがたにこれらのものすべてが必要であることは、あなたがたの天の父が知っておられます。
33 まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。
34 ですから、明日のことまで心配しなくてよいのです。明日のことは明日が心配します。苦労はその日その日に十分あります。


この約束によって、私は大きな平安を味わいました。その後も、不安になるたびにこの箇所を開き、何度も何度も口ずさみました。すると、「何とかなる。絶対に大丈夫」という平安が戻ってきます。

そして確かに、神さまは私たち家族を20年以上にわたって養ってくださいましたし、こんなに素晴らしい教会(建物ではなく、人々のことです)をこの地に建て上げてくださいました。

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福島県須賀川市森宿辰根沢74-5

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