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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

倒木更新

(2020年12月6日)

ラジオで「倒木更新」について知りました。北海道のエゾマツは秋に大量の種を落としますが、ほとんどの種は冬に分厚い根雪に覆われ、雪を好む細菌に感染して発芽できません。仮に発芽できても、クマザサなどの下草によって光が遮られるため光合成ができず、すぐに枯れてしまいます。

ところが、寿命や天災などで倒れてしまった木、しかも倒れて何年もたって上に苔が生えた倒木の上にたまたま落ちた種は、倒木の幹のカーブに沿って雪が落ちるため感染リスクが低く、苔で水分が保たれ、腐りかけた倒木が栄養分となり、クマザサよりも高い位置にあって光合成が十分できるので、発芽して生長することができます。死んだ木の上に新しい命が芽生える。これが倒木更新です。

イエスさまは、間もなくご自分が十字架にかかって死ぬことを暗示しながらこうおっしゃいました。「まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます」(ヨハネ12:24)。イエスさまがご自分の命を差し出してくださったことによって、私たちは永遠のいのちを得ました。

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