ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2021年1月3日）

明けましておめでとうございます。

2011年が「東日本大震災と原発事故の年」として記憶されているように、昨年は「新型コロナの年」として長く記憶されることでしょう。新型コロナの感染症が世界中に蔓延する中で、マスクや消毒液や防護服が不足して客とお店の人同士、あるいは客同士でトラブルが起こったり、感染者やその家族、あるいは医療従事者や運送業者などに対する差別が起こったり、感染をものすごく恐れる人とそうでもない人との間に感情的対立が起こったり、経済が低迷したりと、二次的な問題もたくさん起こりました。

一方、リモートワークなど働き方改革が進んだり、家族団らんが増えたり、個人の趣味や学習に時間をかけられるようになったり、これまで以上に健康に気を遣った結果インフルエンザなど他の感染症にかかる人が減ったりと、思わぬ良い副産物もたくさん生じました。何より、一人ひとりが「無くてもいい物、しなくていい事って結構たくさんあったんだ」ということに気づかされ、「本当に大切なものって何だろうか」ということを考えられるようになったのは、新型コロナ問題の肯定的な側面ですね。

大震災や原発事故の影響が10年近くたった今でも続いているように、新型コロナの問題はこの先もしばらく続くことでしょう。今年も、感染防止のための一人ひとりの注意は怠ることができません。しかし、問題と共に物事の肯定的な側面も見逃さないようにしたいものですね。特に、ヘブル11:6に書かれているように、「神がおられることと、神がご自分を求める者には報いてくださる方であることを、信じ」ている私たちクリスチャンはそうです。

そんなわけで、今年も、中通りコミュニティ・チャーチのサイトをよろしくお願いいたします。私も記事を書きながら、物事の肯定的な側面に気づかされ、改めてイエスさまの愛と守りとみちびきに感謝を覚えて励まされています。なんだか文字ばかりのサイトですが、それでも先日ある方から「いつも読んでいますよ」という連絡をいただいて大変勇気づけられました。皆さんも、ぜひ感想や質問をお寄せくださいませ。