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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

次に生かす

(2021年2月21日)

先週2月14日のショートエッセイは書き換える余裕がありませんでしたので触れませんでしたが、2月13日(土)の夜に、福島県沖で最大震度6強の地震が起き、幸い津波は発生しなかったものの、福島・宮城を中心に大きな被害が出ました。私が住む須賀川市は福島県の内陸にありますが、それでも震度6弱を記録して、我が家も大いに揺さぶられました。揺れ始めは10年前の東日本大震災を思い出して緊張しましたが、多少の被害はあるものの前回に比べれば軽微で済んでホッとしました。

報道を見聞きしたり、知人に聞いたりしてみると、東日本大震災で被害を経験した人たちの多くが、水や食料や着替え等の備蓄を充分していたとか、日頃から避難経路を確認していたとか、近所の一人暮らしの人に声かけをして一緒に逃げることを決めていたとか、家族同士の連絡方法を確認していたとか、充電のための機器を用意していたとか、激甚災害への準備を万端整えていました。10年たっても気を抜かないで準備し続けるというのは素晴らしいことです。

問題や失敗は起こらないに越したことはありません。しかし、どんなに準備したり気をつけたりしても、問題や失敗は起こってしまうことがあります。大切なことは、そこで自分や他人を責めたり神さまを呪ったりするのではなく、その経験を次に生かすこと、そして生かし続けることです。

使徒ペテロはかつてイエスさまのことを3度知らないと証言する失敗をしました。使徒パウロは教会を迫害して、多くのクリスチャンを投獄したり死刑にしたりする失敗をしました。しかし、その痛い経験を生かして、彼らは神さまの無償の愛、一方的な赦し、無限大の恵みを伝えるメッセンジャーとなりました。

イエスさまは私たちの身代わりとして十字架にかかり、私たちの罪を取り除いてくださいました。それほどまでに、私たちは神さまに愛されています。ですからどんな問題も、どんな失敗も、私たちは自分や他の人たちの幸せのための糧にすることができます。

あなたはあの問題から、あるいはあの失敗から、どんな祝福を刈り取りますか?

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