ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2021年3月14日）

なぜあの人は話を聞こうとしないんだろう。こんなに説明しているのに正しく理解してくれないんだろう。どうして教えたとおりに行動しないんだろう。そんなふうに、誰かに対してイライラいすることがありますね。

以前、ある方にこんなことを教えてもらいました。「人はあなたの話を聞こうとしない。聞いても理解しない。理解しても行動しない。それが普通だ。だから、そういうものなんだと最初から覚悟して、ほんの少しでも聞いてもらえるように、理解してもらえるように、行動に移してもらえるように、表現を工夫し続けなさい」。

聖書を読むと、人間は神さまの言葉に対しても効かない、理解しない、行動しないということが分かります。そういう人間をさっさと見放してしまうことなく、神さまは手を替え品を替えて語りかけておられます。挙げ句に、御子イエスさまが人となって地上に来られて、言葉と行ないで神さまの愛を示されました。

「神は、むかし父祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、 この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました」（ヘブル1:1-2）。

あきらめの悪い愛の神さまの子どもである私たちも、あきらめないで他人に対する表現を工夫し続けたいですね。