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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

4回も語られて

(2021年4月4日)

英国国教会のニッキー・ガンベル牧師が、著書「アルファ 人生の疑問」の中でこんな体験談を話しておられます。

ニッキー先生がクリスチャンになった後、7年に渡ってご両親に伝道し、間もなくお母さんはイエスさまを信じました。お父さんも、最初はニッキー先生がクリスチャンになったことに否定的でしたが、次第に温かい態度を示すようになりました。ところが、信じるとも信じないとも意思表示をしないまま、突然亡くなってしまったのです。果たして父は救いを受け入れていたのだろうか、そして今天国にいるのだろうか、その確信が持てないことが何よりニッキー先生には苦しかったそうです。

お父さんが亡くなって10日後、ニッキー先生はお父さんの救いについて神さまが何か語ってくださるよう祈り、聖書を開きました。すると、ローマ10:13の言葉が目に飛び込んできました。「主の御名を呼び求める者は、だれでも救われる」。その瞬間、神さまが「お前の父親は救われている」と神さまに語られている気がしました。

その5分後、奥さんが書斎に入ってきて、読んでいた使徒2:21の言葉に強く印象づけられたと言い、これはお父さんのことについて神さまが語ってくださっているのだと主張しました。実は使徒2:21には、先ほどのローマ10:13とまったく同じ言葉が書かれています。

3日後、ニッキー先生は友だちの家で開かれた家庭集会に出席しました。そこで開かれた箇所はローマ10:31。そして、仕事に向かう途中、たまたま目にした伝道集会のポスターに書かれていたのはローマ10:31だったのです。これは神さまの語りかけだ。父が救われたというのは、自分の願望ではなくて事実なのだ。そう悟ったニッキー先生の心には深い平安と喜びがやってきました。

神さまは、聖書の言葉を通して、あなたにも語りかけてくださっています。それはあなたに対する愛のメッセージです。どうか、心の耳を澄ませてお聴きください。そうして神さまの言葉を受け取って信じるとき、素晴らしいことがあなたの人生に起こります。