ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2021年5月23日）

先週は、あちこちに出張して、「援助的コミュニケーションの取り方」についてお話しさせていただきました。福祉などの援助者として、あるいは親として、先輩として、他の人にどのように接したらいいかというノウハウについてです。こういう研修の際、受講生の皆さんとざっくばらんに話してみると、「頭では分かっているんだけれど、なかなか現場ではできない」とおっしゃる方がたくさんおいでです。

もちろん、コミュニケーションは一種の技術ですから、繰り返し練習すること無しに身につくことはありません。と同時に、私たちの中には「分かっているんだけれどできない」という弱さがあって、それが足を引っ張ります。

キリスト教の教えは道徳とは異なります。もちろん、その中には道徳的な内容も含まれていますが、ただ単に人としてなすべきことが語られているのではなく、どうしたらそれが実現可能かも教えられているのです。

不完全な私たちを赦すため、イエスさまが十字架にかかり、死んで葬られ、3日目に復活なさいました。それを信じることによって、私たちは不完全さ（聖書はこれを罪と呼びます）の罰を免れます。そして、ただ単に赦されているだけでなく、私たち話すべき事を行なうことができるように、うち画家から帰られます。聖霊なる神さまが私たちの内に住み、私たちを日々造り変えてくださるのです。イエスさまによる赦しを信じた私たちは、今度は聖霊さまによる変化を信じ、期待しなければなりません。