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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

コロナ禍と新しくて古い教会の姿

(2021年6月13日)

最近、何人かの牧師と話をする機会を得ました。私も含めてみんな共通して考えているのは、(あえて伝道牧会をビジネスにたとえると)今後のビジネスモデルが変わるだろうということです。

それは、コロナ禍により、会堂にみんなが集まって礼拝をささげたり、信徒同士が交流したり祈り合ったり、伝道集会を行なったりするということが難しくなったためです。そのため、ZoomやYouTubeなどインターネットのサービスを使って聖書のメッセージを教会メンバーに配信する教会が増えています。

その結果、1世紀の初代教会(新約聖書の「使徒の働き」や使徒たちの書簡に登場する各地の教会)のような形に回帰していくのではないかと、それらの牧師たちもそして私も考えているのです。

すなわち、教会メンバーの家やレストランなどで少人数で集まり、聖書の学びをし、賛美や祈りを捧げ、互いに教え合い、励まし合い、そこに個人的な関わりで引きつけられた未信者が加わるという小さな集会があり、地域教会がそれを取り纏めるという形です。

会堂中心のビジネスモデルなら、牧師のメッセージを聞いてそれを実践するだけでかまいませんでした。しかし、初代教会のような「ビジネスモデル」が機能するためには、個々のクリスチャンたちが一方的に教えられる立場から、自分で聖書を理解し、そこから教訓を読み取り、実際の生活に適用していく力が求められます。

「聖書を自分で読み解く力をつけたいです」。そんなふうに通っている教会の牧師に訴えてみてください。きっと喜んでその方法を伝授してくれるはずです。

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