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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

進化論信仰

(2021年10月3日)

キリスト教への批判の中に、進化論を否定して神があらゆる生物を創造したと信じているというものがあります。非科学的だというわけです。

文藝春秋社発行の『「大発見」の思考法』の中で、iPS細胞の研究者でノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥先生と、ノーベル物理学賞受賞者の故・益川敏英先生が対談しておられます。山中先生は特定の信仰を持っていないとおっしゃり、益川先生は無神論者だとおっしゃっていますが、進化論についてお2人は次のように述べておられます。

山中先生は「なぜか日本人は、人間はみんな猿から進化したと信じていますが、証明はされていない」と明言なさった後、こうおっしゃっています。「そのうち、ダーウィンの『進化論』は間違いだった、ということになるかもしれません」。

益川先生も次のようにおっしゃいます。「自然界には、『進化論』のようにまだ証明されていない理論や、解明されていない謎が多い。『科学万能の世の中』などと言われますが、我々人類は、もっと謙虚にそれらの謎に向き合わなければいけないと思いますね」。

科学的に証明されていない以上、進化論を信じるのも、神の創造を信じるのも、共に信仰です。信仰だと気づいていない分、進化論への信仰の方がより強烈かも知れません。益川先生がおっしゃるとおり、私たちは謙虚でありたいですね。

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