ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2021年10月10日）

前回、進化ではなく神の創造を信じるクリスチャンは非科学的だという批判があるという話をしました。同様に、聖書の中に描かれている様々な奇跡が本当に起こったと信じるのは、やっぱり非科学的だという批判がよく聞かれます。

しかし、神さまが奇跡を行なうこと、すなわち物理法則や化学法則に反することを行なうことが「可能かどうか」は問題になりません。聖書が教える神さまは、全世界を支配し動かしておられ、しかも全知全能だとされているからです。ですから、聖書に書かれた奇跡を信じるかどうかは、本当にその出来事がその時に起こったのかどうかという、歴史学上の問題です。

科学は、神さまは通常世界を動かしておられる仕方を調べ、そこに法則を見つける取り組みです。一方、奇跡は神さまが通常とは違う方法で世界を動かされることです。 たとえるなら、奇跡とは、通常は自動操縦で飛んでいる飛行機を、必要に応じてパイロットが手動操縦するようなものです。

奇跡は科学と矛盾しません。奇跡は非科学的なのではなく、超科学的なものです。